Shop Smart With Heart The American Heart Association Food Certification Program 食品スーパーで、健康的に食品を購入することの重要性は理解できる。しかし、現実には バランスのいい食品を選んでくることは時間のかかる作業だ。 アメリカでは、次世代の食品ラベルのあり方を模索し、新しい消費者行動を喚起する動きが活発だ。 アメリカ心臓協会(American Heart Association)は、1995年から、心臓疾患を予防する食べ物に対して認証を与える プログラムを実施、一定の効果を上げつつある。 ハートチェックマークは、いわゆる心臓疾患のリスクを提言するために、 有効であるとされる食品に認証を与えることによって、消費者の行動に変化を与えようとする プログラムだ。消費者は食品を購入する際、ハートチェックマークを確認することによって、心臓疾患を予防するために有効な食品をより簡単に より、早く選択できるようにすることができる。 ●認証の基準 アメリカ心臓協会(AHA)による、ハートチェックマークの認証は以下の基準のすべてを満たした食品に対して与えられる。 1人分の食品量あたりの基準量: 低脂肪(3グラム以下) 低飽和脂肪酸(1グラム以下) 低コレステロール(20ミリグラム以下) ナトリウム(480ミリグラム以下) 以下の栄養素をひとつ以上含むもの: たんぱく質、ビタミンA、ビタミンC、カルシウム、鉄、食物繊維 日本に比べると、どうしても塩分は厳しい。 ●ハートチェックマークにより、賢い買い物が簡単になった 食物を購入するのは、たいへんな作業。その上、心臓疾患のリスクを下げるための食品をスーパーで 選択することはなお難しい。たくさんの食べ物の中から健康的な食品構成を 実現するために食品を選択していくことは非常にたいへんな作業でもあり、時間がかかってしまうのもだ。 AHAはこのプログラムを実施したことにより、消費者が心臓の健康のために望ましい食品選択をより単純なものにできた としている。脂肪、飽和脂肪酸、コレステロールなどに関して、一定の基準を満たしている食品であることが 2才以上のこどもであれば理解可能であるという。 ●プログラム導入の利点 このプログラムを用いることによって消費者は、どんな利益を得ることができるのだろうか。AHAの主張を見てみることに しよう。 1 利便性。食品パッケージに表示されていることが人目でわかるので、食品選択する上で簡単。 2 時間の節約。時間を節約することによってより重要な時間を多く持つことができる。例えば、家族といっしょに過ごす時間が増える。 3 食品に対する信頼性の確立。AHAによって認証された食品だから心臓にはいい。 4 栄養的なガイドラインを満たしている食品を購入しているかどうかを知ることができる。 5 広まっている。多くのスーパーで採用されている。多くの食品メーカーも参加。認定された食品も増加している。 6 社会的責任。タバコメーカーはすべて参加できない。 7 ハートチェックマークは勝者である。消費者はどんどんハートチェックマークを探すようになってきている。 AHAのホームページには、このプログラムに参加している食品メーカーのリストを掲載している。また、認証を受けた 食品のリストも公開している。 わずか5年で、これだけの参加者を得ることは日本ではたいへんなことだ。 いいことだとわかっていても、様々な方面からの圧力で、結局何もできない日本を考えると 悲観的にならざるを得ないが...。 ●心臓疾患のリスクを軽減することは考えているよりも簡単 さいごに、心臓疾患を予防する基本的な方法として生活習慣の改善のためのヒントを紹介しておこう。 低脂肪、低飽和脂肪酸、低コレステロール。 たくさんのフルーツ、野菜、全粒粉、低脂肪ミルク。 リバウンドを防ぐために、バランス栄養と適度な運動。 体重増加は心臓疾患のリスクを増やします。 身体運動の時間を計画しましょう。 1週間に30分以上のウオ−キングを3〜4回で血圧が低下、HDL(善玉コレステロール)が増加します。 わずか10分の運動を1日3回行うだけでも効果的。 すぐにたばこは止めましょう。たばこは心臓疾患の大敵。 定期健康診断を励行しましょう。 |
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