「不飽和脂肪酸」って何?
脂肪や油にはいろんな種類があります。人間にとっては大切なエネルギー減です。 脂肪は植物や動物の体には脂肪酸と呼ばれる形で蓄えられています。 脂肪は炭素、水素、酸素でできた化合物です。これらの元素が鎖のようにつながってできています。 脂肪には一般に3つのタイプの脂肪酸が混ざっています。飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸 の3つです。
●脂肪酸の摂取比率 多価不飽和脂肪酸には発育や成長に必要であるといわれています。 例えば多価不飽和脂肪酸の代表的な存在に、DHA(ドコサヘキサエン酸)があります。DHAは 胎児や育児の発達にとってとても大切な脂肪酸であるといわれています。 ところが、あまり多価不飽和脂肪酸をとりすぎると、かえって健康によくないといわれています。 多価不飽和脂肪酸は、過剰に摂取すると、体内で過酸化物を生成し、 動脈硬化を引き起こしたり、悪性腫瘍の原因になる可能性もあることを否定できません。 昔は植物油に多いリノール酸をたくさん採ろうというコマーシャルが行われましたが、今は行われていません。 どのような割合で脂肪酸を摂取するのが望ましいのかについては、いろいろな説があります。 また、民族の違いや食文化の違いがあって、なかなか決定的な証拠はありません。 食の生活は、グローバリゼーションというわけにはいかないようです。 しかし、どの脂肪酸も何らかの形で私たちの健康に大切な働きをしています。 「過剰に摂取するとガンになるかも」といって、極端に遠ざけると、他の病気になってしまうかもしれません。 ですから、脂肪酸の摂取についても、「特定の脂肪酸に偏ることなく、バランス良く摂取する」という戦略に勝るものはありません。 第六次改訂日本人の栄養所要量では飽和脂肪酸、一価脂肪酸、多価脂肪酸を3:4:3に近づくように採るように推奨 しています。 |
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